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BLOG2025/03/11
設計事業グループのオカダです。 何故ここでこの仕事をしているのだろう?と思うことがあります。 そんな時は、自分がここに来た時のことを振り返ります。
私は学業を卒業してから実家を離れ、恥ずかしながら何回か転職しましたが、 前職まではずっと中国との貿易に関わる仕事に就いていました。 留学をして中国語を少し勉強したので、中国語を使う仕事がしたい、と思っていたのです。 子供の頃から色々とやらせてもらった習い事や学校で勉強したことが、何の糧にもなっていないとは言いませんが、 今、継続できていることはひとつもなく、極められたものもありません。 だから、せめて一つ、手放さずに生涯続けていくものを持ちたい。 私はそれを中国語と思い定めたはずでした。 私の中国語では通訳ができるわけでもなく、すらすらと作文ができるほど達者なレベルではないので、 語学を武器にするというよりは、業務に必要な意思疎通のツールとして語学を使っていきたいと思っていました。
今では翻訳ツールが普及していますし、AIによる同時通訳なんかもすでに実用化されていると思いますので、 外国語自体は随分とハードルがさがったように思います。 母国語である日本語でも同じだと思いますが、何かを誰かに伝えるということは、 時にとても悩ましく難しいことです。 でも、自分の言葉で真剣な気持ちをもって発すれば、 それがたとえ文法的には滅茶苦茶で失礼な表現であったとしても真意は伝わる。 聞き取れない言葉を何度も聞き直し、メールを書くのに四苦八苦して仕事をしていたときは、 語学なんてことはそっちのけで、とにかく間違いなく伝えること、聞き取ることに必死でした。 でも、何振りかまわずというのは恥ずかしく、聞き取れないとどうしても眉間にしわがよってしまい、 かといって分かった振りは絶対にダメで、今思うと、色々な意味で格好悪く、情けない過去です。
上手くなりたい!と思っていて、流暢によどみなく話し、自然に相手のいうことをくみ取れるようになりたかった。 今では中国語を話すことはありませんが、毎年、その年の目標のひとつに中国語を掲げています。 掲げていても全然やってないので、このままではまたひとつ糧にならなかったという後悔が増えてしまいます。 ここに決意を新たにし、もう一度勉強するぞ!と宣言したいと思います。 このご時世に自己満足ではありますが・・・。
転職活動をしていた時、MIRAIZ(その当時は正木設計)に応募をしようと思ったポイントを今でもよく覚えています。 ・東海支店があること ・設計・CAD初心者でも応募可であること ・大連天道の存在
そもそも、転職の動機は、「実家・愛知県に戻る」でした。 また、前職で少しだけCADを使う機会があり、興味がありました。 そして、大連天道。正木設計のHPに製作支援のことが紹介されていました。 ・・・これが最大のヒットポイントでした。
私はずっと文系の道を歩んできて、自分が理系の仕事をするイメージを全く持っていませんでした。 それまでのキャリアと全く違うことを、この歳(転職当時40歳過ぎていました)で一から始められるのか? 中国語を使うことや貿易実務に関わることから離れてしまっていいのか? 応募をしたものの、面接を経て具体的な話になるにつれ、迷いに迷いました。
迷った末に、私は欲張ることにしました。 新しいことにチャレンジすることと今までのキャリアを生かすこと。 どっちもやれるならやってみよう! 面接の折に、それまでの製作案件について社長の口から語られたとき、 その仕事に私も加わりたい!と思いました。 図面というのはこういうものですよと、組立図や詳細図を見せていただいたとき、 私にも描けるようになるだろうかと心躍るような興奮を覚えました。 ありがたいことに採用のご連絡を頂き、私は2016年4月、君津本社で研修をスタートしました。 瞬く間に時間が過ぎ、・・・今に至っています。
製作案件の中で輸出や輸入に関わる部分は、それまでのキャリアで携わってきたことです。 ただ、物が違えば常識が異なることも多く、調べたり人に聞いたり、 心配性の私は今でも石橋を叩いてばかりです。 MIRAIZ・大連天道で製作に関わる人間は多くありませんが、 私が気にする些細なことに生真面目に応えてくれたり、 すっきりとした突破力を持ち合わせていて、言うべきことを相手にさらりと伝えてくれる。 小心者の私はそれに助けられ勇気をもらい、ここにいられるのだと思います。 私が関わる部分はほんの一部ですが、関われることが嬉しく、 そのチャンスを与えられていることに感謝しています。
設計に関しては、入社時に憧れた美しい図面は未だ遠く、 やればやるほどセンスも能力も努力も足りないと感じる日々です。 焦りや恐怖があるなら、もっととことんやるしかないと分かっているので、 自分の尻を叩いて気合を入れなければと思っています。
縁もゆかりもなかった君津で設計と製作。 もしかすると、欲張った結果、どちらも中途半端なのかもしれません。 でも、欲張らなければ私はここにいませんでした。 業務や案件は一社員が取捨選択できるものではありませんが、 今後とも大いに欲張って、ハイブリッドにささやかな存在感を表現することで MIRAIZな日々を過ごすことができたらと思います。
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