技術情報2024/08/22
こんにちは! 今回ご紹介するのは3Dスキャンデータを活用した設計になります。
ご依頼があったのは、東日本の製鉄関連の工場内の稼働設備周りに、 人や手足を侵入できないようにする安全柵を設置するというもの。
安全柵を設置したい箇所の既設図は部分的なものはあったものの、 全体を表す配置図は詳細なものがなく、測定するほかないとのことでした。
設計着手は真夏。いくら屋内でとはいえ、出入り口は閉ざされており風通しは悪く、 現場調査へ行けば、たちまち500mlのスポーツドリンク数本がすぐに空になってしまうような場所です。 そこで、3Dスキャンデータの出番です。 あらかじめ安全柵を設置する箇所の3Dスキャンデータをもとに、3D点群上で測定、CADに測定データを落としこみ、
今回3Dスキャンデータを活用することには下記の利点があります。 ① 写真で確認するよりもより詳細に、現場に行く前に状況を知ることができ、測定漏れや見落とし防止につながる。② 現地の様子を手書きで作図、寸法の測定、整合性の確認をするよりも時間の短縮になる。 ③ 現地にいる時間を短縮することにより、熱中症のリスクを軽減できる。
見慣れぬ現場や定修の時間、現地での工事などその時々で常に状況は変わっていきます。 その時々で臨機応変に対応することができるのも大切ですが、今回のように下準備することによって、 より正確に、そしてより安全に携わることができるのも重要だと感じた案件でした。
このようにMIRAIZでは作図はもとより、3Dスキャンデータの作成をはじめ、モデル化、 お客様のご要望に寄り添った対応をご提案させていただきます。 御用命の際はお気軽にお声掛けください。
設計事業グループ/柴山 TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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