| 技術情報2022/05/12
西日本の製鉄所にて 老朽化更新に伴うベルトコンベアフレームの改造設計のご依頼に対応しました。
単純に既存の部材と同等に更新するだけではなく、能力ＵＰを兼ねた設計を行う必要が求められました。
今回、改造設計を行うにあたって、3つの課題を克服するところから取り組みました。
１.現場が遠方であること。現場確認等の機動性が低くなってしまう心配。
（設計は、千葉県君津市本社で対応しました。）
２.測定時間の制約
工場の休止時間（１２時間）を利用しての作業であった為、限られた時間で測定作業を行う必要が求められました。
３.施工性の配慮
狭隘なスペースの為、既存設備との干渉を配慮しつつ、搬入（分割）を考慮した設計が求められました。
上記の課題を克服するため、手作業による測定ではなく3Dレーザースキャンを活用することにしました。
結果、一回（測定時間：約８時間）の3D測定で現場測定を終えることができました。
取得した点群データは、点群処理ソフト「InfiPoints」で編集処理を行いました。
設計を行うに当たって、使用した主なソフトは下記です。
設計作図：2D-CAD（CADSUPER）
強度計算：3次元汎用構造解析ソフト「midas iGen」
今回の作図については、2D図面での作図となりましたが、必要に応じて3Ｄ-CAＤ（iCAD/SX）にも対応可能です。
以上により、遠方であっても机上での 寸法測定・作図検討・強度検討 を並行して行うことができました。
また、施工性を配慮して、搬入（分割）にも考慮した設計が出来、結果として、効率よく設計を進める事が出来ました。
今回、ご紹介した3Dレーザースキャンを活用した事により、安全かつ迅速に既存設備の測定ができました。
設計においても、3D-CAD（iCAD/SX）をはじめ、強度計算にも対応可能です。
様々なご要望にお応え出来る様、MIRAIZは体制を整えております。
TECHNICAL ENGINEERING GROUP（設計事業グループ）
  
設計事業グループ／北村 |
