技術情報2024/09/05
今回は製鉄所の設備名称と略称についてお役立ち情報を発信します。
鉄はいろいろなプロセスを経て製造され、それぞれのプロセスに専用の設備があります。 製鉄所はいろいろな設備が集まって出来ており、これらの設備は略称で呼ばれることが多いです。 例えば某製鉄所では、第2~第4の3基の高炉があり、それぞれ2BF,3BF,4BFと呼ばれています。
以下、主な製鉄所の設備名称とその略称です。
高炉=BF :Blast Furnace 鉄鉱石から鉄製品の原料となる銑鉄をつくる。
溶銑脱硫設備=KR:Kanbara Reactor 溶銑にインペラを浸漬、回転させて攪拌し脱硫する。
連続鋳造機=CC :Continuous Casting 溶鋼を鋳型で冷やして固め、引き抜いて長い鋼材を作る。
コークス炉 乾式消化設備=CDQ :Coke Dry Quenching 高温赤熱コークスを不活性ガスで冷却する。
連続溶融亜鉛メッキ設備=CGL :Continuous Galvanizing Line 亜鉛メッキ鋼板の製造をする。
転炉=LD LD転炉をする設備 銑鉄と鉄スクラップを溶銑鍋に入れて鋼をつくる。 LDは転炉法を考案した2名の人物の頭文字です。
製鉄所には多くのプロセスの中で専用の設備があり、略称で呼ばれています。 その略称を列挙したので、今後にお役立て頂ければと思います。
設計事業グループ/三上 TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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