技術情報2024/12/26
MIRAIZ設計事業グループでは、お客様からのご依頼により設計物の海外での製作を請け負っております。
MIRAIZホームページ 製作/プロセスフロー https://www.miraiz21.co.jp/architect_g/production/
HP上でもご紹介しています通り、設計から始まり、海外での製作における工程管理、海外からの輸送、 日本税関での通関手続き、国内輸送を経てご指定の場所まで納品いたします。 海外工場との交渉や指示、日本から指定部品の支給、品質の管理、海外からの輸送・通関等、 MIRAIZの製作チームが窓口となり一気通貫で対応します。
今回は海外からの輸送に使用する「オープントップコンテナ」をご紹介します。
弊社では工場に設置されるようなコンベアフレームやシュート、デッキや歩廊等、 比較的大型の溶接構造品・製缶品の製作・輸入実績を多く持ちます。 それらの製缶品は、当然、使用される現場に合わせて設計された特注品で、不定形な重量物です。 段ボールで梱包したり、人が持ち上げることができるサイズを超えていますので、移動させるには重機を用います。 そういった製作品を海外から海上輸送するのに便利なのが「オープントップコンテナ」と呼ばれる特殊コンテナです。
海上輸送に使われる最もポピュラーなコンテナは「ドライコンテナ」と呼ばれるコンテナで、 皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか? ドライコンテナは直方体の1面が観音開きの扉になっていて、そこから荷物の積み降ろしを行います。 それと異なり、「オープントップコンテナ」は名前の示す通り、トップ、つまり天井部分がオープンできるコンテナです。 重機を用いて、コンテナ上面から製品を吊り入れたり、吊り出したりすることが可能です。
コンテナの天井部分は、シートカバーで覆われていています。 このシートカバーを外すことで、コンテナ上部からの作業が可能になります。
コンテナの天井部分を取り外したら、いよいよクレーンで荷卸しです。
注: 弊社は通常、お客様の指定場所にコンテナをお届けし、「車上渡し」でのお引渡しとさせていただいています。 シートカバーの取り外しや作業後のシートの復旧、クレーンの作業はお客様の手配となります。
オープントップコンテナは特殊コンテナですので、通常のドライコンテナと比べて海上運賃は高くなります。 ただ、コンテナ上面から荷物の出し入れができるという強みがあると共に、 荷物がコンテナ内に収まっていれば、シャーシに載せて日本国内の公道を輸送することができるというメリットがあります。 オープントップコンテナは、天井から荷物がはみ出したり飛び出た状態で輸送することも可能ですが、 道路交通法上、高さ制限を超過している場合、 低床トレーラーに積み替える必要があったり、公道の走行に申請が必要となったりします。 コンテナに収まらない物の輸送のために、フラットラックコンテナと呼ばれる壁面すらない特殊コンテナも存在しますが、 日本の港での荷揚げ・通関から国内の輸送に渡り、様々な特別な手続きや発生する費用があり、 手間やコスト面から考えると安易に採用できるものではありません。 そういった輸送のコストや効率の観点から、大型の重量物をオープントップコンテナに収まるように検討することは 海外で製作をするにあたり非常に重要なポイントとなります。 MIRAIZでは、設計の段階から製作品が効率よくコンテナ内に収まるよう、輸送単位や分割を検討し、 お客様へご提案することが可能です。
MIRAIZの製作業務は、
フレキシブルな対応が可能となっておりますので、ご質問やご要望があればお気軽にお問い合わせください。 設計事業グループ/岡田 TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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