技術情報2025/01/23
工事中の現場や工場などで必ずと言っていいほど目にする【安全第一】という言葉は 1900年代初頭、USスチール社のゲーリー社長が経営姿勢を【safety-first】に 変革したことに由来するといわれています。
当時のアメリカは景気が停滞していた時期で生産設備においても荒れ果て、大災害が相次いでいた 社会的状況でした。 そこで業界一般経営方針である【生産第一、品質第二、安全第三】から 【安全第一、品質第二、生産第三】へと改めました。
当初、社長の提案に反対する声もあったようですが、その反対を制して方針を変え、 同社は労働災害が減少すると共に品質も改善され、生産性も伸びたということです。 この【safety-first】は社内にとどまらず、アメリカ全土の産業界へ 影響を与えていきました。
日本では同じく1900年代初頭、アメリカに追随する形で安全運動がスタートし、 当時アメリカ国内で盛んにスローガンとして使われるようになったスローガンである safety-firstを【安全第一】という日本語に訳して、同様に安全運動のスローガンとして 用いたのが始まりのようです。
100年以上もの間、【安全第一】がバトンのように人から人へと引き継がれていることから、 単なる印象的な言葉ではなく、物事への向き合い方の指標のように感じます。
MIRAIZでは安全対策をはじめ、様々な要望に応じる設計を行っております。 お役に立てそうなことがございましたらご相談ください。
設計事業グループ/柴山 TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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