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六角ボルト・六角ナットJIS改正と現状

六角ボルト・六角ナットJIS改正と現状イメージ 技術情報2024/06/13

JIS B 1180(六角ボルト)及びJIS B1181(六角ナット)は2014年4月21日付で改正され、
旧規格を「付属書品」、新規格を「本体規格品」となりました。

ねじ商工連盟でも「2020年までにJIS本体規格品の生産・供給体制を整えます」と謳われており
将来、旧規格は廃止されることになります。
とはいえ、いまだ流通品は「付属書品」が大半を占めているようです。
改めて「付属書品」と「本体規格品」を比較してみます。
本体規格品
六角ボルト、ナット共に部品等級A、B、Cがあります。
部品等級は製品の寸法、形状、仕上がり状態によって区分されています。
六角ボルトの強度区分によって組み合わせる六角ナット強度が決まります。
また六角ナットは組合せ表よりも高い強度区分のナットに代替できます。
形状、寸法、強度を含む機械的性質などがISO/TC2の試験結果に基づいて決められおり、
目立ったところではナット高さ、二面幅が旧規格と異なるモノがあり、
ステンレス鋼六角ボルトにも強度区分が規定されています。

付属書品(旧規格)
本体規格の六角ボルト強度区分 「鋼4.8」に対して付属書品では「仕上げ程度」上、中、並の3種類があります。
六角ナットの種類は 1種(ナット高さ呼び径8割、片面取り)、2種(ナット高さ呼び径8割、両面取り)
3種(ナット高さ呼び径6割、両面取り)、4種(1種片面座付)となっており
強度区分は4T、5T、6T、8T、10T、同じ数字でも本体規格品の方が強度アップしています。



設計側の対応
「ねじ商工連盟」では新たな設計では本体規格品の使用を推奨し、
付属書品は使わないことが望ましいとされています。
「本体規格品」がまだ流通されていない状況でもありますので注意するべき点として、
購入手配で「本体規格品」と「付属書品」が混在しないよう仕様を明確に表記する事、
案件毎に購入手配はどちらになるか常に確認していく事が必要になります。
また、「本体規格品」と「付属書品」でナット高さや二面幅が異なる場合があるため、
狭小部では思わぬ干渉を招く可能性があります。



引用:
ネジ商工連盟
「附属書品から 本体規格品への 切り替えガイド」
https://www.fij.or.jp/pdf/JISGuide.pdf


設計事業グループ/田浦


TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)

 

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