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ボルトのゆるみ止めについて

ボルトのゆるみ止めについてイメージ 技術情報2024/05/16

今回は、ボルトのゆるみ止めについて、いくつか紹介します。
※接着系は除外します

〇ばね座金
 平座金に切り込みを入れ、少し捻った形状をしています。
 締め付けた時の反発力により、ゆるみ止めとして作用します。
 時間経過による初期ゆるみに対して効果的で、増し締めする事で効果が持続します。
 入手しやすく手軽に使用できますが、状況によってはゆるみ止めとして機能せず、
 逆に緩みやすくなる場合もあります。

〇Uナット
 ナット内に内蔵されているフリクションリングがネジ山に接する事でばねとして作用し、
 ネジ山を強圧する事でゆるみを阻止します。
 適切なトルクで締め付ければ、強烈なゆるみ止めとして機能しますが、
 そうでない場合は逆に緩みやすくなってしまう為、注意が必要です。

〇ハードロックナット
 二つのナットで構成されており、その構造により発生する複数の応力により、
 締付力として働き、外部からの衝撃に耐えることが出来ます。
 1種ナットより高さが増す為、ボルトは少し長いものが必要です。
 また、他のゆるみ止めより少し価格は高めです。

〇ノルトロックワッシャー
 2枚組のワッシャーとなっており、合わせ面はカムの形状をしています。
 ゆるみの力が働いた時、カム形状が楔として機能し、ゆるみを押えます。
 取付面に食い込むような構造となっており、取付側の材質・表面状態によっては使用できません。
 ※適切な硬さである必要があり、塗装もNG、平座金等の併用も出来ません。

〇ダブルナット
 2つのナットを使用して、羽交い締めによるロッキング効果にて
 ゆるみ止めを得ることが出来ます。
 安価ではありますが、適切なトルクと施工方法が必要です。


ゆるみ止めの方法をいくつか紹介しましたが、
様々な条件がありますので、条件に応じて選択していく必要がありますね。


今回のご紹介は以上となります。
次回も新しい情報を配信していきますので、
たのしみにお待ちください。




設計事業グループ/在原


TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)

 

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