技術情報2024/10/31
「ようかん」「はんぺん」「せんべい」今日のおやつ…ではなく、実はこれ、特定の形状の煉瓦を指す呼び方なんです。
今回は、煉瓦のちょっと変わった呼び方をご紹介します。
普通煉瓦(赤煉瓦)と呼ばれる煉瓦をご存知でしょうか。 ホームセンターなどでも販売されていますので、日本で流通しているごく一般的な煉瓦です。 実際に花壇などに使われているのを目することもあります。 JIS規格では、JIS R 1250 に『普通れんが』として規定されており、「並形(なみがた)」や「おなま」とも呼ばれる煉瓦です。 ちなみに「おなま」とは古くから使われている用語で、「加工する必要が無い完全なもの」または「基本となる寸法」という意味だそうです。 この並形(おなま)を基準として切断加工済の煉瓦(異形煉瓦)が製造販売されています。
その呼び方がこちら。 ※寸法は製品により多少の違いがあります。
「おなま」を縦半分に割ったら「ようかん」、3分割で「せんべい」、横にスライスすると「はんぺん」。 なんだか面白いですね。 どうでしょう?なんとなく形が想像できましたか?
今回ご紹介したのは基準となる煉瓦よりも小さく加工した煉瓦ですが、他にも「長手もの」「平もの」「こばもの」といった基準の煉瓦の1.5倍から10倍になる異形煉瓦もあります。
こういった異形煉瓦は、主に煉瓦の目地をずらす目的で構造物の角部や端部の始末に使われます。 異形煉瓦の具体的な使い方についてもご説明したい所ですが、それはまたの機会にご紹介させていただきたいと思います。
MIRAIZでは、煉瓦の3Dモデル化から図面化、物量出しのような耐火物に関する設計も承っております。 お役に立てそうなことがございましたらご相談ください。
設計事業グループ/宇野・萱野 TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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