| BLOG2023/06/12
こんにちは。
園芸係の岡田です。
6月。
あちこちで見事に花咲くヤマボウシを目にするようになりました。
緑の葉っぱと白に少し緑を溶かしたような色の花。
コントラストが鮮やかで遠くからもよく目に留まります。
ヤマボウシに先駆けて春に咲くハナミズキは、某歌手の歌が世に出てから知名度が上がり、
見る機会がずいぶんと増えました。
それに比べてヤマボウシは、似たような風貌でありながら、一歩遅く初夏に咲き、
なぜか少し地味で、その名をあまり知られていないような気がします。
そういう私も、恥ずかしながら、ヤマボウシを「山帽子」だと思っていました。
正しくは「山法師」。
花びらのように見える部分は、実は総苞片と言われる花を包む葉。
花は真ん中の粒が集まった丸い部分。
花の部分を僧侶の頭、それを包む白い総苞片を頭巾に見立てて「山法師」。
ハナミズキもヤマボウシも同じミズキ科の花木ですが、
ハナミズキはアメリカからきた外来種であるのに対し、ヤマボウシは日本の在来種だそうです。
MIRAIZのヤマボウシは、新社屋竣工時に植えられたもの。
まだ細い若木ですが、今年も小さな花が付きました。
 
ヤマボウシの花言葉は「友情」。
そして、その中国名は「四照花」というそうです。
これは、開花したヤマボウシが四方を照らすように見えることが由来だとか。
今は白い花咲くヤマボウシ。秋には紅葉し、赤い実をつけるヤマボウシ。
四季を通じてそこにあり、年月とともに生長する花木。
ヤマボウシが選ばれてここに植えられた意味、こめられた願いが、
花咲く今、改めて伝わってくるように思います。 |
