BLOG2023/02/09
皆さんこんにちは MIRAIZ株式会社、情報処理安全確保支援士の重田です。 今回はRMANの設定について調べて行いたいと思います。 ※・ブログ内で記載されている内容を実行する場合は動作確認をし、自己責任の上で行ってください。 ・当社は、当サイトのご利用によって生じたソフトウェアまたはハードウェア上のトラブルやその他の損害について責任を負いません。 ・当サイトの情報は、予告または通知なしに更新または中止されることがあります。 目次 ・RMANの設定項目について ・まとめ ーRMANの設定項目についてー 前回のブログでも使用した画像ですが、設定項目の意味を調べていきたいと思います。 ・「RETENTION POLICY TO REDUNDANCY 数値; 」or 「RETENTION POLICY TO RECOVERY WINDOW OF 数値 DAYS;」 →バックアップの保存方針を決める設定です。REDUNDANCYで世代分、RECOVERY WINDOW OFで日数分を指定し、指定された条件を満たすようにバックアップを保持するようになります。
通常の運用ならREDUNDANCY 1;で十分だと思いますが、運用方法によって変わってくると思うので柔軟に対応する必要があります。また、この設定は併用できません。どちらか一方だけ指定します。 ・「BACKUP OPTIMIZATION ON/OFF」 →バックアップの最適を行うかを指定する設定項目です。すでにバックアップ済みの部分はバックアップしないようになります。速度重視の運用ならONにする必要があります。 ・「DEFAULT DEVICE TYPE TO DISK/SBT」 →自動チャネルのデフォルトのデバイス・タイプを指定します。DISKは文字通りディスクに、SBTはテープになります。 ・「CONTROLFILE AUTOBACKUP ON/OFF」 →制御ファイルの自動バックアップをするかの設定。特別な理由がない限りはONにしましょう。 ・「CONTROLFILE AUTOBACKUP FORMAT FOR DEVICE TYPE DISK/SBT TO フォーマット;」 →バックアップした制御ファイル名のフォーマットを指定します。 ・「DEVICE TYPE DISK PARALLELISM 数値 BACKUP TYPE TP BACKUPSET;」 →バックアップ時の多重度を指定します。指定した数値が多くなればそれだけ並列でバックアップを取得することになるのでバックアップの処理スピードが速くなります。ただし、マシンのスペックに依存するため注意が必要です。 ・「DATAFILE BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE DISK TO 数値;」 →バックアップセットの多重化を数値で指定します。指定された数値分バックアップセットのコピーが作成されます。 ・「MAXSETSIZE TO 数値/UNLIMITED」 →バックアップセットのファイルサイズ上限を指定します。大きいファイル(サイズ無制限)に書き込むよりもサイズが小さい複数のファイルに書き出した方が処理速度が速くなるので、並列でバックアップを取得する場合は設定する価値がある項目です。 ・「ENCRYPTION FOR DATABASE ON/OFF;」 →透過的暗号化を実行するか、しないかの設定です。この設定項目に関してはさらにいくつかの設定項目があり、ここではボリュームが大きすぎるのでまた今度調べます。 ・「ENCRYPTION ALGORITHM ‘アルゴリズム名’ 」 →暗号化に使用するアルゴリズムの指定を行います。 ・「COMPRESSION ALGORITHM ‘BASIC/HIGH/MEDIUM/LOW’ AS OF RELEASE ‘DEFAULT’ OPTIMIZE FOR LOAD TRUE;」 →圧縮レベルの指定を行います。BASICはデフォルトで使用できるもので、これ以外は別途ライセンスが必要になるため注意が必要です。 OPTIMIZE FOR LOAD TRUEを指定すると、RMANでCPU使用率が最適化され、圧縮前のブロック処理が防止されます。OPTIMIZE FOR LOAD FALSEを指定すると、RMANで追加のCPUリソースを使用して圧縮前のブロック処理が実行されます。 ・「RMAN OUTPUT TO KEEP FOR 数値 DAYS;」 →RMANのロギングを指定された日数で構成します。つまり、RMANのログをどの程度保持するかを指定します。 ・「ARCHIVELOG DELETION POLICY TO NONE;」 →アーカイブREDOログが削除可能になる条件を指定します。デフォルトはTO NONEで削除方針を無効にします。基本的にいつでも削除可能とおなります。他の設定もありますが数が多いのでまたの機会にブログにしたいと思います。 ・「SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO ‘パス’;」 →スナップショット制御ファイルの位置を指定。スナップショット制御ファイルとはある時点の制御ファイルのこと。削除しても基本的にはトラブルにならない。 ーまとめー 多くの設定項目がありましたが、それぞれの意味をしっかり理解して要件にあった設定をしていけるようにしましょう! それでは今回はここまで 次回をお楽しみに! |