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『ベアリング(軸受け)の種類』について

『ベアリング(軸受け)の種類』についてイメージ 技術情報2023/06/15

■ベアリング(軸受け)とは
ベアリングとは、軸(回転体)を滑らかに回転させる為に使用される部品です。
摩擦係数が極端に低く、回転に必要な力を大幅に軽減させることが出来ます。
回転を必要とする機械製品などで多く使用されており、例えば自動車などでは
1台につき100~150個程度のベアリングが使用されているそうです。

■ベアリングの構造と分類
基本的には、内輪・回転物(ボール・ころ)・外輪の3層から構成されています。
内輪を軸側に、外輪を機械側に取り付けます。
(どちらが回転するかは機械の構造によります)

採用されている回転物により、2種類に分けることが出来ます。
・玉軸受(ボールを使用したベアリング)
 内輪・外輪への接触は「点」であり、比較的低荷重・高回転体で使用されます。
・ころ軸受(ころを使用したベアリング)
 内輪・外輪への接触が「線」となり、より大きな荷重を受けることが出来ます。

また、得意とする荷重方向により、さらに2種類に分けることが出来ます。
これは、内部構造の違いやコロの種類などによるものです。
・ラジアルベアリング
 軸に垂直にかかる力(ラジアル荷重)を受けるのに適しています。
・スラストベアリング
 軸に水平にかかる力(アキシアル荷重)を受けるのに適しています。


 これらの分類を組み合わせ、以下の4種に大別できます。
 それぞれの分類に含まれる、代表的な各種ベアリングを記載します。
 ・ラジアル玉軸受
  ―深溝玉軸受
  ―アンギュラ玉軸受
 ・スラスト玉軸受
  ―スラスト玉軸受
  ―スラストアンギュラ玉軸受
 ・ラジアルころ軸受
  ―円筒ころ軸受
  ―円錐ころ軸受
  ―針状ころ軸受
  ―自動調心ころ軸受
 ・スラストころ軸受
  ―スラスト円筒ころ軸受
  ―スラスト円錐ころ軸受
  ―スラスト針状ころ軸受
  ―スラスト自動調心ころ軸受

■内部構造による特徴
  ・深溝玉軸受
最も一般的な軸受で、ラジアル荷重受け、高速回転に向いている。
 ・アンギュラ玉軸受
玉に接する面が斜めになっており、アキシアル荷重も受けることが出来る。
  ・円筒ころ軸受
   円筒ころを使用し、大きめのラジアル荷重を受けることが出来る。
  ・円錐ころ軸受
   円錐形のころを使用しており、アキシアル荷重も受けることが出来る。
  ・針状ころ軸受
   細長いコロを使用しており、より大きな荷重を受けることが可能。
  ・自動調心ころ軸受
   球面ころ(接触面が球)を使用しており、軸の傾きの許容が大きいのが特徴。



■まとめ
 今回はベアリング(軸受)の紹介のみとなります。
 実際にはこれらの特徴を踏まえ、各種条件を加味した上で選定していく事になりますが、
 それはまた別の機会に記載させていただきます。


今回のお役立ち情報は、以上となります。
次回も新しい情報を発信していきますので、お楽しみください。

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