技術情報2024/10/17
今回は、実際に実務で、ご依頼いただいた内容をご紹介したいと思います。 東日本にありますエンドユーザー様向けの内容です。
具体的な内容は、特殊容器の強度検証です。 今回の強度検証を行うにあたって、いくつかの目的がありました。 その一部を紹介します。 応力が集中しやすい箇所を的確に見つけること。 また、その箇所を集中的に補修することで長期に渡って維持管理に役立てたい。
このご依頼内容に応えるべく、強度検証をおこないました。
まず、最初に、お客様よりインプットいただいた、対象物の図面を紹介します。 【画像1 検証対象物】
画像1を元に、解析ソフト(midas iGen)で検証をおこないます。 ここから先は、解析手順を大まかにご紹介します。
寸法や部材(板厚など)を読み取りモデルを作成して行きます。 実際のモデルは、一部では型鋼を使用していましたが、 ソフトの性質を鑑みて、今回は、便宜上、全て板構造としてモデルを作成しました。 さらに、細かな設定を加えていきます。
・支持点の設定や荷重条件などを入力します。 ※今回の計算条件 内容物の積込具合によって荷重分布は偏りが発生する可能性がありましたが、 複雑な計算となるため、均等荷重とみなして行いました。 【画像2 解析モデル】
解析結果は画像3の様になりました。 【画像3 解析結果(応力分布図)】 この画像は応力別に色分けで表示されており、応力が集中しているところが、 視覚的にもわかりやすく表示させることができました。
成果物としては、この解析結果の視点を変えた幾つかのモデルを キャプチャーしご提出とさせていただきました。
お客様からも視覚的にわかりやすいと好評をえることができました。 今回ご紹介した事例は、応力分布の確認までが、ご依頼内容でした。 解析結果の工夫次第では、応力集中するところを可視化することが出来きます。 応力集中しやすいところを事前に見つけ 長期目線で、維持管理にも寄与できる内容になりました。
MIRAIZは、単純な強度計算のみならず、 工夫次第では、今回ご紹介した内容の様に、可視化することも可能です。 解析結果の内容を精査していきますと、 補修計画や改造設計などにも応用できる可能性があると思います。
TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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