技術情報2023/06/01
九州の製鉄所にて大型設備更新に伴う電気配線ラック架台の設計のご依頼を対応しました。
今回の更新は大型設備でありその一部である電気配線ラック敷設としては大規模となりました。
お客様より計画図を受領しましたが設計するにあたり幾つかの問題があると相談頂きました。
① ラック敷設長さが更新設備から電気室まで直線距離でも280mあること。
② 地上高3~12mの高所を通すこと。
③ 既設の狭隘部を通さなければいけないこと。
④ メンテナンスを必要とする設備上部を通すルートとなった為、高さと長距離スパンの支持を必要としたこと。
これらの問題を解決するため様々な機器、ソフトを活用する事で解決に至りました。
まずは現地を3Dレーザー測定し点群データとして取り込む事で、何度も現地に赴かずにデスクにて
長い距離歩かずに測定、高所を足場組むことなく測定、狭隘部を安全に測定と周辺の状況を
確認でき、時間、労力、コスト、安全、様々なメリットがうまれました。
【点群データ】
また、狭隘箇所は3DCAD(AUTO CAD)に点群データを取込んだ状態で 3Dモデルを作成配置し、
干渉なく電気配線ラック架台を検討できました。
【狭隘部ルート検討】
メンテナンス必要な設備上部のルートは点群データで上空に障害物がない事を確認し、
長距離スパン支持問題は トラス構造の架台を設置、構造計算ソフト(midas iGen)にて
様々な条件下で問題ない事を確認し、更新設備から電気室までの電気配線ラック架台を
2DCAD(CADSUPER)にて図面化し、納品完了。
【構造計算】
今回の様にMIRAIZは、様々な問題に直面した案件に対しても機器、ソフトを駆使し
お客様の要望に応える体制を整えております。
是非ともお声掛けください。
TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
設計事業グループ/佐藤 |